ミクロアース物語 1.07 は、「ミクロチェンジ秘密指令カード」によって構成されています。カードはナンバー00から14までの15枚あり、裏側にはサラムによる指令文と、変形した状態の写真、メカの設定スペックなどが書いてあります。カードのサイズは、一般的なトレーディングカードと同じ90mm×60mmです。4隅が丸く切り取られているのですが、画像を掲載するにあたって、その部分には少し手を加えてあります。
 「ミクロマン秘密指令カード」とは、昭和58年8月1日〜11月末日のキャンペーンに私自身応募し、送られてきた景品です。また右のようなシールと次のような手紙も一緒に入っていました。
こんにちは!
 今回の「ミクロチェンジ秘密指令カード」プレゼントキャンペーンへの応募どうもありがとう。
 抽選の結果,同封の商品をお送りいたします。
 これからもミクロマンシリーズをよろしくお願いします。
                           さようなら
昭和58年11月
                     潟^カラ 第3事業部

 ミクロチェンジ秘密指令カードプレゼントの告知は昭和58年の児童誌10〜12月号で行われました。これは、ミクロチェンジシリーズ製品の箱についているMCマークを切り取って封筒でタカラに送ると、全員に秘密指令カード(5枚セット)がもらえるというものでした。ただし、実際に送られてきたのは15枚セットでした。更に、抽選でガンロボ(ブローニング)ゴールドが毎月50名に、ミクロマンパスケースが毎月200名に当たることになっていました。私はそのためにMC-01ミクロスを買い、「MC-01」の部分をカッターで丁寧に切り抜きました。このマークは1箇所にだけついていますので、1商品につき1口しか応募できません。私のところにカードセットが届いたのは年末でしたが、封筒には12月24日の消印があり、遅めのクリスマスプレゼントみたいになりました。
 ミクロチェンジシリーズは最終的にはMC-21まで発売されましたが、カードには初期のミクロチェンジシリーズしか登場していません。ミクロアース物語の時系列上では、流星ロボなどが加わる以前に位置すると思われます。
 ご覧いただいたように、指令文を順に全て読んでいった内容は大変ドラマチックです。語り口は堅苦しいですが、変身サイボーグ指令マシンを彷彿とさせるような、往年のSFランドファンを惹きつける魅力を放っています。同時に、はつらつとしたサラムの「声」には誰でも少なからず勇気付けられるはずです。また、ミクロマン達にはサラムを要とする強固な組織があることがこれではっきりとわかります。商品個々のギミックを重視したミクロチェンジではどうしても商品と商品をからめて遊ぶ必然性が乏しくなってしまいますが、横の連携を感じさせるドラマを展開することで、ミクロチェンジ同士を仲間として強く結びつけています。


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