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3.タワー基地M-115 説明書の変遷

平成28年3月31日公開
資料提供:21世紀鉄仮面さん

タワー基地M-115の説明書も状況に合わせて改訂されました。

初期の説明書


実際の商品と違い、パワーマジックハンド、エンジンや後輪受けまでメタリックブルーでした。ステッカーは貼っていません。

裏にはミクロマシンやコスモ・カーを使った遊び方が載っています。
初期の説明書に載っているタワー基地の変化を再現してみました。
組み立てるのにかなり無理をしないといけないものもあります。
メカ盤は裏返しではめています→

●アドベンチャーワゴン
 惑星を探検する

●ハイドロジェッター
 水中を高速で走る
※ 前輪の接続にビームトリプラーの部品を用いています。

●ミサイルロケッター 敵を攻撃する

●フロンティアマシン 荒野を切りひらく

●コメットタンク 偵察に活躍する

●マリンドーザー 海底を探検する

●スイミングロケッター 水中で情報を収集する

●ソニックロケット 超音波で飛行する
※ コイルバーを使ってこのような車輪を作ることはできますが、すぐ抜けてしまいます。

●サウンドタンク 超音波を発生する

●ミニワゴン 小型戦闘車
※ スペースバギーのミサイルを使っています。説明書ではメッキされています。タワー基地のミサイル発射装置はジョイントが凸なので直接つなぐことはできません。 ※ フロントとエンジンの接続にビームトリプラーの部品を使用してみましたが、説明書の写真とはまだ少し違うようです。

●パワーカプセル 地底で作業する

●ベースロケッター 移動する指令室

●コスモ・シューター 気象を観測する

●スパイダーカプセル 地質を調査する

中期の説明書


初期版の変形例のうち、明らかに無理なものは黒塗りになっています。

裏側は初期版と同一です。

後期の説明書


変形例は8つに精選されています。
コイルバーに穴がない仕様です。

スパイマジシャンの時期の商品カタログです。
初期の商品の多くが消えました。

別紙 8つの変化の組み立て説明書

ミクロマンタワー

ミクロマンタワーは、人間の体でいえば頭です。「ミクロヘルプ」という子供達のテレパシーを、テレパネットがキャッチしこれを超高性能コンピューターが設置されているオペレーションルームに送って検討され、その解決方法をミクロマンのブレストや機動部隊の運転席に指令します。オペレーションルームにはスターガイド(星座図)が貼られ、宇宙飛行中のミクロマンの現在位置が一目で分るようになっています。このように、ミクロマンと機動部隊の行動は、全てミクロマンタワーからの指令によります。この他ミクロマンタワーは、ミクロマンの能力開発・機器の性能アップのために、常に研究開発しています。

 ミクロマシーンや初代コスモ・カーに付属したミクロマン最初のカタログで、タワー基地は「ミクロマンタワー」として紹介されました。
 パワーマジックハンドが描かれていませんが、別のページでは組み合わせ遊びに使われています。そのほかに、ロケットブースターがないこと、オペレーションルームのドームが蝶番式に開閉すること、レーダーカプセルのドームが低いこと、車輪の形状などが製品と違います。内部図解にはミサイルがむき出しで描かれています。
 タワー基地M-115は、水晶体からミクロマンを蘇生させるために周波数352.453MHzのスペクトルMXを発射するという、ストーリー上とても重要な役割を担っていますが、後になってもそのことに説明書では一切触れていません。ミクロマンタワーの設定をそのまま引き継いでいるようです。


ボックスアートに見られるタワー基地

  
初代コスモ・カーの箱イラストにも遠景にタワー基地(またはミクロマンタワー)の姿が描かれています。
青い部品が白く、実際とはかなり異なる形のマジックハンド、商品にはないレーダーアンテナなどが見られ、仕様検討の様子が窺えます。
タワーベースが見えると基地らしくないためか、下の方は隠れています。
 


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