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2.タワー基地M-115 部品の変異

平成28年3月31日公開
資料提供:21世紀鉄仮面さん

 ミクロマンのタワー基地は、シリーズ初期から長期間発売されたため、いくつかの仕様変更が見られます。


マジックハンドの違い


中空リベットのサイズは一定でなかったようです。

初期はコイルバーの真ん中に5mmジョイントの穴がありました。
折れやすかったのでしょうか。

オペレーションルームの下面


穴が開いています。

穴がなく平らです。

後期は「タカラ」のロゴが入っています。

オペレーションルームのシート
  次の3つはどれも上の後期に当たる「タカラ」のロゴが入ったものですが、右のものほど明らかにシートのモールドが汚いです。


ロケッターの違い


下の初期仕様の方が円形の凸部が高く滑らかです。
後期は金型が傷んで修繕したような感じです。

上の後記仕様には「タカラ」のロゴが入っています。

フロントの背面


初期
基地との接続部がT字形です。

中期
奥にだっこちゃんマークが入りました。
基地との接続部が複雑な形状になりました。

後期
新タワー基地と同じ仕様です。
基地との接続部が四角く開口し、
操縦席の後ろに縦線が入りました。

ジョイント突起の裏


初期は途中までしか補強されていません。

後期は先端まで補強されています。ここは折れやすいですから。
新タワー基地も同じです。

基地上部の内部


初期仕様

だっこちゃんマーク入りの後期

タワーベースの違い


後期は下面に「タカラ」のロゴが入りました。

分解して中を見ると初期はかなり粗い仕上げでした。

後部のねじをはずして中を見ると、初期は穴が1つ余計だったようです。

基地下部の組み立て方法

これは仕様の変更ということではありませんが、初期の説明書では左、後期や新タワー基地の写真では右のように組み立てたものが使われています。
ただし、箱のふたの裏にある組立説明図では、いずれの時期も初期型のように組み立てることになっています。
新タワー基地下部を後期型で組み立てると、アドベンチャーワゴンの状態でオペレーションルームが大ドームに接触することがあります。

商品コードの表記


初期:イラスト箱
NO.193001

中期:写真箱
NO.193001

後期:写真箱
NO.193001−1


写真箱版の未開封新品
 このページでは2種類の仕様があるときは「初期」「後期」で表し、3種類の仕様があるときはさらに「中期」を加えて表しました。部分ごとに少しずつ改修が加えられられたものと思われ、どの部品がいつごろ変更されたのかはわからない場合が多いです。セットによっては初期と中期と後期が混在していたこともあったでしょう。ただ新タワー基地にも見られる仕様が最終段階のものであるという論法により、順番だけは推測することができます。購入後部品を入れ替えたことのないセットについて調べれば、部分ごとの対応関係を明らかにできる可能性があります。またここに取り上げた箇所以外にも差異が見つかるかもしれません。さらなる情報提供をお待ちしています。

上の新品に付属の中期説明書

後期説明書が付属した新品


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