1980.1

いよいよアクロイヤー連合軍との決戦がせまった。地球の危機を救うため、ミクロマンのあらゆる組織が動員され、レスキュー隊員に出動命令がくだされた。そこで今回は、レスキュー隊員の使用する秘密兵器や武器を総点検してみよう……!!

レスキュー隊員をパワーアクションさせるジャイロメカを装備した兵器が、ジャイロマシーンと新タワー基地だ。この両方のとくちょうは、どのような戦闘にでも対応できることだ。地上兵器や空中兵器とでも組みかえができる、全天候型兵器といえる。

レスキューマシンの3、4、5号…これは、1号、2号と同じように合体することですばらしいパワーをはっきするぞ。1号、2号が車とジェット機の合体であるのに対して、4号は移動できる基地になっていて、局地戦闘が可能なのだ。

レスキュー秘密基地。レスキュー隊員を乗せ世界各地に活躍するスーパー・ウェポンだ。厚い岩につつまれており不敗だ。逃げるアクロイヤーを宇宙まで追いかけるため、ロボットマンUも直ったのだ。負けるなミクロマン!! アクロイヤーをやっつけろ!!


1980.2

あるときはアマゾン探検隊をおそい、またあるときはアルプス山中に異常気象をおこした犯人は、アクロイヤーを中心とするアマゾン怪人のしわざであった。この悪いやつらが、ミクロマン本部をおそうために、日本に上陸してきたのだ。

阿蘇山の爆発、御岳山の噴火と一連の火山活動をひきおこしたその装置を、富士山にしかけたのだった。こっこくとせまる危機。富士山が爆発したらミクロマン基地はもとより、東京が、日本が大混乱をおこすことはまちがいない……。

全世界に散っていたミクロマンは呼び集められ、レスキュー隊員を中心にして全員で戦ったのだ。コマンド部隊も、マジシャンたちも、ポリスキーパーも、ミクロナイトも、それぞれの武器を持ちよって、一大決戦がくりひろげられたのだ。

この戦いは、ミクロマンのあっとう的な勝利におわった。ミクロマンはけっして一人のヒーローではなく、きみたちと同じように、たがいに仲間と協力しているのだ。1980年の朝日はのぼった。みんなで力を合わせ、新しい敵に向かってつき進め!!


1980.3

1980年2月×日、富士山内部にあるミクロマン地球本部のインテリジェンスエリア(スパイマジシャンが働いている所で情報収集センターだ)のワープレーダーが、ハレー彗星からナゾの物体が飛び立ったのをキャッチした……。

コンピューター分析によると、強力な磁力を持った物体が地球に向かって飛んでくることがわかったが、それ以上のことはナゾだ。さっそく、リチャード、ジェームス、レオナード、クラークの4名が調査のために新タワー基地で飛び立った――!!
4名の名前まで明らかにしている情報源は、他にはミクロマンファンクラブ新聞くらいしかない。彼らの認識番号はM253、M263、M273、M283という風に、末尾に3がつく点が共通である。メンバーの選抜は番号によって機械的に行なわれたのかもしれない。

ワープをかさねて3日後、ナゾの物体が肉眼で見える所まで近づいた。新タワー基地から送られてくるデータを、ラボエリア(研究機関・富士山の内部にある)のコンピューターにかけたところ、磁力をエネルギーとする生命体とわかったのだ。

しかし、そのあと―新タワー基地から『強力な磁力ですいよせられる』という連絡が入ったまま、通信がとだえてしまった。新タワー基地救助のため、すぐさまレスキュー基地が飛び立った。はたしてナゾの物体は地球にとって敵か味方か!?


1980.4

デスマルクをあやつっている親玉が、『星間帝王』だ。星間帝王は、もとは、ブリザードと同じ仲間で、いっしょに磁力の研究をしていたのだ。研究完成とともに、その研究をひとりじめしようと、ブリザードに対して反乱を起こしたのだ。

研究の内容は―磁力をコントロールすることにより飛行できる装置と、プラズマという、超高温のエネルギーを作ることだった。完成したこの2つの新しい秘密を、星間帝王が一人じめしてしまったのである。

星間帝王たちは、ブリザードの住んでいるガウス星を、はじめに征服しようとした。しかし、いっしょに研究していたブリザードたちの科学者によって、エネルギーを“0”にしてしまう『ブリザードスーム』が作り出されたため、あきらめてしまった。
ブリザードスームは、ブリザードストームの間違い。

ガウス征服をあきらめた星間帝王と反乱者―つまりデスマグナーたちは、地球を征服し、そこを基地として宇宙全体を一人じめにしてしまおうと計画したのだった。しかし、ミクロマンたちに発見され、戦いがはじまったのである………!!
デスマグナーとは、デスマルクの企画時の名称である。「あきらくんのミクロマンニュース」ではデスマグダーと呼ばれたときもあった。


1980.5

デスマルクたちのプラズマ光線攻撃にたえられるか? レスキュー隊員たち――。ジリッ、ジリッと赤くなったバリヤーがイヤな音をたてる。熱い!! このままではレスキュー基地はやられてしまう。さあ、作戦会議だ。

デスマルク――全宇宙支配の野望にもえる悪の組織、星間帝王の手下だ。強力マグネットで伸びちぢみができるぞ。しかも、デスファイターのメカとも合体OKだ!! ミサイルも発射できるすごいキャラクターなのだ!!

ミクロマンブリザード――今までのミクロマンよりも、パワーアップして登場。スイッチを入れれば自走するすごいメカだ!! それに、フライングミサイルも発射OK!! 悪のデスマルクをやっつけろ!!

ミステリージェット・スコーピオとミステリージェット・アクエリアス――われらのミクロマン・ブリザードのマシーンの2TYPEだ。ミステリー走行でいろいろな動きが楽しめるぞ!!
アクエリアスはミステリーバイクという扱いだ。この言い方で行くと、ブラックタイガーはミステリータンク、移動基地はミステリーフォートレスか。

ミクロマンブリザードの調査により、星間帝王と手下のデスマルクたちの悪だくみが、あきらかになった。どうするか、ミクロマンとミクロマン・ブリザード!! やつらの次の攻撃目標は地球だという……ミクロマンはいかに戦うか? 次号を待て!


1980.6

今月は、ミクロマンパンチの秘密を、キミだけに教えよう!! 秘密@「アタック・ヘルメット」…鋼鉄も溶かしてしまうエネルギー放電装置つき。秘密A「パンチ力」…鋼鉄のサンドバッグもこなごなにしてしまうほどの力があるのだ。

秘密Bデスマルクのプラズマ光線を防ぐ「プロテクター」…毒ガスや放射能も防ぎ、エネルギーを吸収してしまう装置がついている。秘密C「特殊金属製のボディ」…ブリザードのドリルできたえてあるのでがんじょうだ。
特殊金属のコーティングには、オレンジ・青・銀・黒・緑・金の6色がある。これはミクロナイトと同じだ。また、腹部にはミクロナイトの楯によく似たモールドも見られることから、ミクロマンパンチのボディはナイトニウム合金製なのかもしれない。これは確かに防御力が高いが、2年前の技術で作られたものだけに、少し不安だ。そこでガウス星の技術と強度を競う必要が生じ、ブリザードのドリルを当てたりして試したのだろう。なお、ブリザードに普通のドリルはない。あきらくんのミクロマンニュースでもブリザードのドリルできたえたボディと書いてあるが、そちらのイラストはブリザードの振動メカになっている。あのバイブレーション装置は一般的なドリルとは異なるが、「削岩機」のように振動で岩石などを破壊することはできるだろう。硬いものに穴を空ける力があるという意味では、ドリルといってもいいのではないだろうか。

秘密D「ジャンプ力」…ミクロマンやブリザードたちよりすごく飛べるんだ。秘密E「キック力」…ものすごいんだ。一発で星間帝王やデスマルクを倒せるぞ。さすが、ミクロマンのチャンピオンだ!!

さあ、これで「ミクロマン」「ミクロマン・ブリザード」「ミクロマン・パンチ」と、心強い仲間がそろったぞ。どんな敵が来ようとも、このトリオで地球を守ることができるぞ。まずは、星間帝王をやっつけろ!! みんな応援してくれたまえ!!


1980.7

ローリングサンダーのアームには、磁力伝達用コンピューターが組みこまれていて、強力エネルギーをマグネットブロックから磁力ボールに伝達する。司令室はそれ自体がマッハ2.2で飛び、ワープも可能だが、連続ワープは出来ない。

タイヤのかわりである磁力ボールは、正確には磁力波エネルギー場感応球体といい、ボールの中には重力場可変装置と、磁場変換装置があって、これがローリングサンダーのスピードなどをコントロールしているのだ!!

前部コクピットのドームは、表面を磁力波バリヤーでおおわれており、デスマルクの攻撃でも破壊されない。後部には、メインコンピューターが内蔵されており、攻撃、防御、調査など、すべてをコントロールするのだ。

マグネットブロックには、超磁流波エネルギーが入っており、このエネルギーでローリングサンダーは走るのだ。このエネルギーは、ミクロマンの科学力でさえもつかみきれないほどの力が入っているのだ!!


1980.8

われらのミクロマンが、今、恐怖の星間帝王デスマルクにたち向かおうとしている。しかし、デスマルクと互角に戦うにはあと2人のミクロマン・パンチが必要なのだ。そこで、バーンズとボブソンの2人が、改造手術をうけることになったのだ!!

1ヵ月後―新しいミクロマン・パンチが誕生した。時を同じくして「パンチ・ロボ」「パンチ・ジェット」も完成した。ミクロマン地球本部には、星間帝王が第二次偵察部隊を送り込んでくる前に、海王星に地球防衛前線基地を作るため出発している!!

では「パンチ・ロボ」の内部メカの秘密をきみだけに教えよう。パンチ・ロボは、ミクロマン・パンチが乗り込んで、はじめてその力をじゅうぶんに発揮できるのだ。パンチが乗ると、パンチの力がそのまま百倍になってパンチ・ロボが戦うのだ!!

「パンチ・ロボ」の合体はわずか5秒で完了だ。必殺ワザは、ロケット・パンチだ。あの、ロボットマンUの3倍の威力だ。スピードもミクロマッハ8だ。出力も120万馬力とものすごいぞ。さあ、このパンチ・ロボを応援しよう!!
ミクロマッハ1=音速の10倍。久し振りにこの言葉が登場したが、『ゾウの時間、ネズミの時間』などによると、小型の動物は代謝の関係で時間が早く進むという。そのせいか、ミクロマンも人間の10倍早く進む世界に生きており、速度も10倍になると思われる。


1980.9

今月号からは、ミクロマンの強敵であるデスキングの秘密情報を、キミだけに教えてあげよう!! そう、あのスゴイやつ…デスマルクよりも、もっと強いんだから!!

「デスカノン」という必殺武器を持つ、デスキングの変化を教えるよ。わずか3秒でチェンジアップワープも可能なのだ。必殺ワザは「デスバリアストーム」でスピードはマッハ3。パンチ力は500キロ。キック力は800キロだぞ!!

デスキングの出力は50万馬力で、主要武器はデスエネルギー砲。この強力なデスキングが、ミクロマンが海王星に作った、地球防衛前進基地に、攻撃をしかけていたのだ!! ミクロマンパンチロボとデスキングの戦いがみものだぞ!!

本当のところ、デスキングの力についてはまだわからないことばかりなんだ。ただし星間帝王が、自信を持って送りこんできた秘密兵器であることはたしかだ。てごわいぞ!! がんばれ、われらのミクロマン!!


1980.10

さあ、いよいよ始まったパンチロボ対デスキングの戦い。われわれの味方、パンチロボは、必殺の武器を大量にもつデスキングに勝てるだろうか!? 戦えミクロマン!! がんばれ、ぼくらのパンチロボ!!

デスキングの強さにあっとうされて、苦しい戦いをつづけるミクロマン。そのとき、目もくらむばかりの白い嵐のような光が対決しているパンチロボとデスキングに向かって発射された。この光は敵のか? それとも味方なのか?

安心しろ!! この光は、ミクロマンの秘密戦車「ミクロマンタンク・ブラックタイガー」のブリザードストームビームだ!! この秘密戦車は、小型ミサイルもそなえているスーパータンクなんだぞ。

この秘密戦車のメカとしては、超高性能赤外線サーチライトで夜でも遠くのものが見えるし、大型特殊タイヤにより、どんなところでも走れるのだ。それに、フロントのキャタピラを上げ、リアブースターにより空も飛べるのだ。


1980.11

先月号にひきつづき、今月もあの『星間帝王デスキング』を撃退した『ミクロマンタンク・ブラックタイガー』の、もっともっとすごいメカを紹介しよう!!

『ブラックタイガー』の名まえは、旧ドイツ軍の世界最強といわれた戦車、キングタイガーに似せてつけられたものだ。これからは、ブラックタイガーとキングタイガーをひかくして、そのちがいを教えてあげよう。

ブラックタイガー(左)とキングタイガー(右)のひかく=重量40トン対694トン/時速=80キロ対38キロ/エンジン=85,000馬力対700馬力…武器も、ブラックタイガーは125ミリビーム砲、ミサイルを装備しており、すべてすぐれている。
αH研究所で計った重量は565gだった(電池、ミサイル、パイロット、スタンドなど全部品を含む)。ブラックタイガーの重量が40トンだというのは、約18倍の人間サイズに拡大したらという話だろうか。質量は長さの3乗に比例する。565g×18の3乗は3.3トンで、1桁足りない。戦車は軽い方がいいということなら、結構なことだと言える。時速80キロがスケールスピードだとしたら、実際は時速4.4キロ=秒速1.2mになる。ミクロタイムが10分の1だということを更に考慮すれば秒速12cmで、玩具の速さにも近い。おもちゃの振りをしていないときはこの10倍で走るはずだ。125ミリビーム砲は6.9ミリで、実測値とほぼ等しい。馬力について次元解析をすると、仕事率は長さの5乗に比例し、時間の3乗に反比例する。馬力までスケール計算をすることはないかもしれないが、この換算が行なわれたものだとしておもちゃの馬力を算出すると0.000045馬力。これは0.03ワットに相当し、乾電池2本で動くものとしては控えめだ。しかし玩具の重量が1桁小さくなっていることを計算に入れる必要があるかもしれないと考え、再度次元解析をすると、仕事率は質量の3分の5乗に比例し、時間の3乗に反比例する。そうするとミクロマンにとってブラックタイガーは1.4馬力で家畜なみ。だが、おもちゃの振りをしていないときはこの1000倍の出力で活躍するのではないか。しかし、設定の解釈も大変だなあ。

いよいよ待望の『ロボットマン・ゴッドファイター』が登場した。これからのミクロマンは、ますますおもしろくなるぞ!!にくき星間帝王をやっつける日は近い!! きみたちも、うんと応援してくれ!!


1980.12

さあ、いよいよ「ロボットマン・ゴッドファイター」が活躍するぞ!! そこで今月は、地球を守る正義のパワー・ゴッドファイターの、チェンジメカをすべて紹介するぞっ!!

攻撃用のシルバースピア→このシルバースピアの威力はすごいぞ。スペシャルレーザーカノン砲をもっている→ものすごい破壊力のあるレーザー砲だ。キックマシーンタイプ→キックマシンで出動だ!!

ゴッドシールドをつけてるぞ→これでボディの防御は完全だ。重力波動砲装着→どんな敵でもフッ飛ぶぞ。ドリルマシーンタイプT→地中へもぐるメカだ。ドリルマシーンタイプU→ドリルマシーンに変化せよ!!

タンクタイプT→タンクに変化せよ。タンクタイプU→ブレストガードオープン。走行スタイル→足を変化させて地上を超スピードで走るぞ。……これらのカッコイイチェンジメカは、来月号からストーリーの中で紹介するよ。楽しみに待とう!!

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